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2013
01.03

あけましておめでとう御座います。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
ブログの更新は「新作リリースインフォメーション」と化していますが、「まだか?」という御意見・御要望の多い「私のデニム論」に戻りたいと思います。大分時間が経由してしまいましたが・・・

前著はコチラから→ 村松筆


村松著 ...ブルーデニム.2

アメリカの風土や原料・気候に合わせ「現地で糸制作を行う」という目標を断念し、ならば「国内における方法や工程」で工夫するという方向に向いた前著。

まずは、どんなにあがいても工夫の余地がない物が原料である綿繊維。こればかりは、元の繊維形状が多種であるほか、「当時と同じ綿素材」は存在しないためにもっとも近い物を用意選別するほかない。ここで気になるのは、「当時と同じ綿素材は存在しない」ということだろうが、なにも綿に限ったことではない。時代の流れとともに「より多くより扱いやすいモノ」へ各種作物は品種改良が進み、収穫方法も同様に近代化されたことによって内容が異なる。よく言えば「整った環境により粗悪品が減少した」となるが、我々の求めるあのデニムの表情は、「綿花色も濁り、茎や殻が混じることで独特のムラ感を生む一種の粗悪品」が交じり合ってこその芸術であるのだ。

さてそこでまず私が取った行動は「デニム地及び糸の解体」である。色々なヴィンテージモデルをパーツ毎に解し、更にはそのモデルの製造年代とデニム色残り具合によって、もしくは縫製内に収まり表に外気に触れる機会が無いであろう微量な生地を呼び起こし、芯白の織糸を解撚していく作業に没頭した。地道且つ先の遠くなる作業ではあるが、進んで行くうちに数種類の綿繊維が存在している事が分かる。おそらく、当時の生地メーカーの違いと年代による綿花の流通経路(国もしくは産地)によるものだろうと。

その数種存在した綿繊維の中に、数をこなすうちに感覚にはなるが「これだ」と辿り付いた繊維がある。
それが現在使用している「アメリカメンフィス産のメンフィス綿」である。ここでは簡単に省略させて頂くが、辿り付いた繊維と現在の綿繊維のマッチングにも時間を要し、関わった人達が途中で挫折しなかったことに深い感謝を覚える。
さあ、綿繊維は決まった。


メンフィス綿 原綿



2012
07.28

村松著 ...ブルーデニム

近年デラックスウエアは、ヴィンテージミシン設備による自社工場を設け、モノ創りへの追求に十分な環境を確立致しました。
それは、誰もが「まさか有り得ない」と声にするほど内容と実働現場ですが、その辺の御紹介は先々にとっておきましょう。

さてさて、その工場設立も相成って、私の「ブログ著」率も激減してしまいましたが久しぶりに一筆したいと思います。

デニムへの想いを。

現在デラックスウエアでは、デニム「ジーンズ」は二型リリースしております。
この二型の違いは[リアル/Lot:DX066A]と[理想/Lot:DX076A]となります。
今回は、その内の一つ[リアル/Lot:DX066A]について少し触れたいと思います。

この[Lot:DX066A]は、ヴィンテージデニムを再現したものである。
現在は、こういったジーンズは「レプリカジーンズ」と呼ばれる事が多いが、あえて私は再現という言葉を使用させて頂いた。それは、再現という言葉に相応しい内容から。

まず私は、このデニムの企画にあたって一番先に資料を集めたのが「アメリカの現状」であった。
デニム生地はヨーロッパで生まれたファブリックだが、ジーンズはアメリカで産声をあげたことは多くの方が知る所だろう。しかし、その「当時のジーンズ」に見せられればられるほど、その色にその生地感に現在との差を感じずにはいられなかった事が大きい。そのため、デニム生地を織る織機に掛ける前までの工程をアメリカ本土で行おうとしていた。
 大きく言って理由は二つ。一つは水が異なる。日本は「軟水」だがアメリカは「硬水」という水質であること。そしてもう一つは気候である。四季が有り湿度の多い日本に比べ、アメリカは乾燥し日差しの強い(場所によるが)ことから半アメリカ製造を目指した大きい要因である。さて、気になるのは「その違いによって何が変わるのか」ということだろう。
まずは水。デニムはロープ染色という染色方法を必ず行うが、水の水質によってインディゴ染料の付着・浸透から色合いまでもが変わってしまう。そして気候。これはあくまで推測になるが、当時ジーンズは作業パンツであるため、最善の管理をしていたとは考え難い。織り上げたデニム生地を乾燥し陽の当たる所でも平気で積み上げたと推測する。すると、その気候が故にデニム生地から水分が蒸発し、乾燥しきった状態になっていただろうと。しかし気になるところは、雨などにより生地が再度湿気を吸い込む再吸湿だが、これも知ってか知らずかきちんと再吸湿を防ぐ内容(材料)にされていたようだ。

話は戻るが、アメリカでなくてはならない理由が存在する。そのためにアメリカで半製造を目指したのだが、その夢はあえなく奈落の底へ。アメリカ博物館に残る資料、各業界の重機や機器からおった時代の流れと供給内容、当時の製造背景(デニムではなかったが)を舞台にした映画から調べた土地土地。いずれも「現存せず」。現在の製造拠点は「アジアへ」という言葉のみが結果である。

しかしながら、そこで簡単に諦める性格を持ち合わせていない私であるから、「国がダメならやり方・創り方で」という企画に方向修正した・・・


と今日はここまでにさせて下さい。「さわり」ということで。

DSCF0190_convert_20120728183637.jpg


DX066A+rg_convert_20120728155402.jpg


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私がサンプルで約3年穿いた[DX066A]



プロフィール

deluxeware

Author:deluxeware
デラックスウエアは、ヴィンテージ衣料が創られた時代の古き哲学に基づいて衣料を制作するアメリカンカジュアルメーカーである。
史上唯一のリアルがここに。

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